合成ポリマー不使用の理由って?

合成ポリマー不使用の理由って?

最近、シャンプーなどでノンシリコンやノンポリマーの物が増えて来たせいでしょうか?

合成ポリマー使用の有無や、危険性や毒性に関するお問い合わせが増えています。

合成ポリマー使ってますか? 最近、「合成ポリマーは危険なので不使用です」という話を目にしたり耳にしたりするのですが、ピュアノーブルさんの化粧品には、配合されていますか?

また、合成ポリマーの何がどういけないのか、あまりピンと来ないので、危険性や毒性について、具体的に教えてください。

まずは、使用の有無についてですが、当店の化粧品は、もちろん合成ポリマー不使用ですので、安心してお使いいただければと思います。

そしてそして!
合成ポリマーってどんな物?危険性や毒性は?なんてご質問。

こちらについては、さっそく解説していきますね!

肌美先生
肌美先生
スペシャリスト

3分ほどで、簡単にお話します!
どうぞ最後までおつき合いください。

合成ポリマとはどんな物?普通の化粧品に使われる理由は?

石油原料をポリマー化したもの! さてさて、まずは合成ポリマーとはどんな物?

普通の化粧品に使われる理由は?なんてお話から!

合成ポリマーとは、主に石油などを原料にした合成樹脂や合成セルロース合成ゴムなどです。

これらをたくさんつなぎ合わせて高分子化=ポリマー化した物が、合成ポリマーと呼ばれます。

簡単に言うと、ビニールのような感じで、これを繊維のようにして水分を吸着するようにした物が紙オムツや生理用品などの中身になっています。

そして、皮膜やラップのようにした物が、車などにも使われるポリマー加工などになります。

基礎化粧品の場合は、水溶性の物が多く、ジェル基材や乳化剤として使われるケースが多いようです。(とろみのある化粧水・美容液・シャンプー、乳液・ファンデーション・チークなど)

また、シャンプーのコーティング剤として使われているケイ素系のシリコン(シリコーン)タイプの合成ポリマーが、一部の基礎化粧品に使われている事があります。

いずれのタイプの合成ポリマーも、使用するとコーティングされ、ツルツルとした肌触りになる特徴があります。

紙オムツや生理用品、車のコーティング剤や化粧品などに使用されています

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合成ポリマーって毒性や危険性があるの?

さてさて、ここまででお分かりになると思うのですが…

合成ポリマーは単なるビニールというか樹脂というか、そんな物質ですので、肌に直接の毒性は特にありまん。毒性はないけど、徐々に問題が出る危険性がある!

ただし、直接的な毒性はないのですが、落ちにくい事と長期使用で皮脂の分泌が減ってしまう事で、後々肌に問題が出てくる場合が多いんですね。


特にシリコン(シリコーン)と呼ばれる、ケイ素系の合成ポリマーは、撥水性のある強い皮膜を形成します。(ジメチコン、メチコン、シクロメチコンなどの成分 →ノンシリコン

つまり、水をはじく耐水性の強いコーティング剤という事ですので、傷んだ髪や枝毛を修復して、永続的にコーティングする場合には、相当な力を発揮します。

ただし、これを肌に当てはめた場合、強力なコーティング力とその落ちにくさが仇になるという説もある訳ですね。

髪の毛の場合とお肌の場合

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合成ポリマーと肌の問題

合成ポリマーと肌の問題

そんなこんなで、化粧品に入ったポリマーは、肌や頭皮の上に広がり、紙オムツの中身とラップの中間のような役割をします。

水分を吸着しながら、肌をラップのようにキレイにコーティングする訳です。

合成ポリマーの入った基礎化粧品やメイクを使うと、即座に肌がツルツルになるのは、こういう理由だったんですね。

このポリマーの水分が飛ぶと、コーティングがラップのように完全に肌をピタッと覆います。

そして、ビニールコーティングされた状態のまま長時間過ごすと、徐々に皮脂の分泌が減ってしまいます。


肌を覆った合成ポリマーと皮脂の減少の関係

すると、皮脂を餌にしていた肌の上の常在菌(善玉菌)が、どんどん減って行ってしまい、感染症にかかりやすくなったり、雑菌が繁殖しやすくなったりするんだそうです。

さらに、コーティングされている間は良いですが、皮脂が少ないため角質内の保水力が極端に落ち、乾燥肌やインナードライ肌に傾いてしまうんだとか。
(→化粧水やパックのヒリヒリは効いてるからって本当?使い続けるべき?

こうして、常在菌と皮脂膜という肌の最前線の防衛ラインを失ってしまった肌は、敏感肌・乾燥肌へと傾いて行きます。

常在菌と皮脂膜を失ったお肌

皮脂の減少だけでも、これだけ危険性を訴える説があるのですが、さらに耐水性で落ちにくい!というのも大きな問題なんですよね?

じつは、この耐水性の非常に落ちにくいの合成ポリマーを落すために使われるようになったのが、強力な合成界面活性剤を主成分としたクレンジングと呼ばれるアイテムです!

ここまで読んで頂ければ、ピンと来て頂けたかな?なんて思っております。

肌に負担をかける三大要素といえば、『洗顔』『メイク』『クレンジング』ですよね?

お肌に負担をかける3大要素

美肌の近道は、『メイク』を落ちやすい物に変え、最小限の洗浄力で『洗顔』と『クレンジング』を済ませ、肌への負担を抑えながら、しっかり『保湿』をしてあげる事!

で、この場合の落ちやすい『メイク』というのは、シリコン・タイプの合成ポリマーを使っていないもの!

最小限の洗浄力の『洗顔』&『クレンジング』が、合成界面活性剤を使用しない石鹸洗顔!という事なんですね。

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合成ポリマー不使用の理由!化粧品に使わないのはなぜ?

肌美先生
肌美先生
スペシャリスト

さてさて!
少し長くなりましたので、この辺でまとめますね!

問題とされるシリコン・タイプであっても、合成ポリマーそのものには、特に毒性はない。

ただし、長期的に使用する事によって、皮脂が減少するという説があり、また、耐水性落ちにくい事も含めると、下記のような問題が出る危険性がある!

    POINT!
  • コーティング状態となるため、皮脂の分泌が減少するという説がある。
  • 皮脂が減少すると、角質の水分量が減り、乾燥肌やインナードライ肌に陥る可能性がある
  • 皮脂が減少すると、皮脂をエサにする肌表面の常在菌が減り、雑菌に弱い敏感肌に傾く可能性がある
  • 落ちにくさから、合成界面活性剤を用いた強い洗浄剤を使わざるを得なくなり、肌に刺激を与える

ちなみに…
当店の基礎化粧品は、合成ポリマーや合成界面活性剤など一切不使用!

洗顔石鹸も化粧水も美容液も、美容オイルや保湿クリームも、全てポリマーフリーです。

ご興味があれば、どうぞ!

ではでは、お次は!
スキンケアのこーんな都市伝説について!

チェック

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動画での解説

なお、ここまでのさらに詳しい内容を、ご紹介した動画もご用意しています。

もっと詳しく知りたい!なんて方は、ぜひご覧ください!

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ヨシ

この記事の監修:日暮芳久(ヨシ)
スキンケアアドバイザー
1999年バリ島に渡り、美容グッズや化粧品販売・貿易会社を設立。その後2009年、日本にて化粧品販売会社『ピュアノーブル』を設立、オーガニック化粧品ブランド『マザーウッドシリーズ』を立ち上げ現在にいたる。


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