合成界面活性剤が肌に悪い理由!
なぜ悪い?不使用の訳は?
今回のテーマは、合成界面活性剤が肌に悪い理由について!
「合成界面活性剤はなぜ悪い?」
「肌への影響は?」
「合成界面活性剤の入ってない化粧品やスキンケアにこだわる理由は?」
「危険性や毒性はあるの?」
なんてお話です!
先日、お客様からこんなお問い合わせを頂きました。
合成ポリマーの危険性や毒性についてのページを読んだのですが、合成界面活性剤については、どうなんでしょうか?
ピュアノーブルさんの化粧品には、使用されていますか?
また、危険性や毒性については、凄い事が書かれている場合も多いのですが、実際のところはどうなんですか?
簡単で良いので、教えて頂けたら嬉しいです。
まずは、使用の有無について!
当店の化粧品は、もちろん合成界面活性剤不使用 ですので、安心してお使い頂ければと思います。
合成界面活性剤の肌への影響については、確かに書籍でもネットでも、かなり怖い話が語られていますよね?
例えば、合成界面活性剤は皮脂を溶かす作用や、タンパク質を変性させる作用があるので、乾燥や小じわの原因になったり、シミや皮膚障害を引き起こす恐れがあるとか。
肌のアレルギーやアトピーの原因になったり、ヒドイ場合には、肝機能障害や妊娠率の低下に繋がるだとか。
さらには、赤血球を溶かしてしまう作用や精子を殺してしまう作用。あげくの果てには、催奇形性についてまで、語られる場合もあったりします。
もはや、怖すぎて「もしかして、都市伝説?」
なんて疑ってしまいそうな情報も、満載ですよね?
とりあえず、合成界面活性剤がそこまで怖いのかはともかくとして、きっと、叩かれるには、それなりの理由があるはずですよね?
そこでこのページでは、合成界面活性剤の肌への影響について!
さらに危険性や毒性、そして合成界面活性剤フリーの化粧品にこだわる理由についてお話したいと思います!
そもそも合成界面活性剤とは?
ではではまずは、そもそも合成界面活性剤とは?
なんてお話から!
合成界面活性剤とは、本来は混ざらない水と油を混ぜ合わせる事の出来る化学合成物質の事。
もっと具体的に言うと・・・
-
POINT!
- 油分を乳化して溶かす作用
- 本来は交じり合わない水と油を乳化させ混ぜる作用
- 水にも油にも馴染み・浸透する作用
っと、界面活性作用には、ザッとこんな働きがあり、その働きが化粧品に応用されている訳ですね?
そんな中でも良く知られているのが、まずは「洗浄剤」としての働き。
こちらは、油を乳化・溶解させて、本来は水をはじいて洗い流せない油を洗い流しています。
他にも、乳液やリキッドファンデーションなど、水と油を混ぜて作るアイテムの「乳化剤」「安定剤」として使用されたり。
さらには、水にも油にも馴染む作用を利用して、肌にスーッと馴染んで行くような「感触改良剤」として使用されたりしています。
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CHECK!
- 合成界面活性剤とは?見分け方を解説!
合成界面活性剤が肌に悪い理由は?
ではではつぎに、そんな合成界面活性剤が肌に悪い理由について!
合成界面活性剤を使った化粧品の肌への影響やデメリットは、どんな感じなのでしょうか?
化粧品に配合された合成界面活性剤は、まずは肌のいちばん外側の油分の膜の皮脂膜を、簡単にスーッと浸透して行きます。
これは、「洗浄剤」や「乳化剤」でも、「安定剤」や「感触改良剤」でも変わりありません!
次に、角質の中の水分の層も、なんなくスッと浸透して行きます。
そして、細胞間脂質に辿り着いた合成界面活性剤は、今度は細胞間脂質を乳化・溶解させてしまいます。
肌はこのように、油分の層と水分の層と交互に配置することで、油分の層で水分の侵入を防ぎ、水分の層で油分の侵入を防ぐという防御機構を持っています。
そして、油分にも水分にも侵入出来る物質は、自然界には一部の例外を除けばほとんど存在しません。
ところが、合成界面活性剤は、油分にも水分にもいとも簡単に浸透して、肌の防御機構を突破して、角質層の油分である細胞間脂質を乳化・溶解させてしまいます!
結果、肌はまずは一番外側の保護膜である皮脂膜を失い、水分の蒸発を防げなくなります。
さらに、角質細胞をキレイに並べてつなぎ合わせ、水分を抱き込んで角質内の潤いを保ってくれていた細胞間脂質を失ってしまうため、肌の肌理が乱れ、保水量が著しく落ちてしまう訳です。
合成界面活性剤である食器洗剤を使って洗い物を続けると、手が荒れまくってしまうのには、こういう理由があったんですね?
こうなってしまうと、もう肌はガタガタ&カサカサですよね?
合成界面活性剤の肌への影響!危険性や毒性は?
さらに、合成界面活性剤の肌への影響や危険性は、コレだけではありません!
一部の合成界面活性剤は、たんぱく質を変化させてしまう作用を持っています。
たんぱく質は簡単に言うと、アミノ酸が結合して出来ていますよね?
一部の合成界面活性剤は、この結合を切ってしまい、再び結合するのを邪魔するためタンパク質に変性を引き起こします。
水仕事などによる脱脂や乾燥の手荒れと、合成界面活性剤の手荒れは根本的に性質が違う!と言われるのは、そんな理由かもしれないですね?
もちろん、「全ての合成界面活性剤が悪い訳ではない!」などの意見もあるかと思いますが、実際には専門的な知識がないと見分けがつきません。
『かなり毒性の強い物があるのに、見分けがつかない!』
この辺りに、合成界面活性剤の危険性があるのかもしれませんね?
たんぱく質変性作用の他にも、合成界面活性剤の毒性などで良く語られるものに、例えば「溶血作用」があります。
これは、合成界面活性剤が赤血球を溶解してしまうというお話です。
確かに、赤血球を覆っている膜は脂質で出来ているので、合成界面活性剤で溶けてしまいそうですよね?
と言うか、そもそも医学や生物の実験などで赤血球を溶かして中身を取り出す時に使う溶血剤の成分って、じつは合成界面活性剤なんですよね。
実際に肌から入った合成界面活性剤が、血管を抜けて血液まで辿り着いて、赤血球を溶かすのかどうかは別として、ここで大切なのは・・・
人間の体は、水分と脂質とたんぱく質で出来ていて、それを、水分の保護膜と油分の保護膜で防御しているという事。
合成界面活性剤は、これらの水分と油分の保護膜を簡単にすり抜け、油分を溶かし、たんぱく質を変性させる!
そして、その毒性の強さは、一般的な知識では見分けがつかない!という事。
合成界面活性剤不使用スキンケア!入ってない化粧品にこだわる理由
さてさて、この辺でまとめてみたいと思います!
合成界面活性剤の影響として、シミや皮膚障害、アレルギーやアトピーの原因になるとか、肝機能障害や妊娠率の低下、溶血作用や催奇形性など、さまざまな危険性や毒性が叫ばれています。
この辺の一見怖い情報は、ひとまず置いておいたとしても、合成界面活性剤は…
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POINT!
- 水の膜にも油の膜にも簡単に浸透する
- 脂質を溶かす性質がある
- たんぱく質を変性させる性質を持つものがある
人間の肌や体は、骨を除けば「水分」と「脂質」と「たんぱく質」で出来ていますよね?
ですから、過激な情報抜きで考えても、「うーん…」って感じですよね?
2007年の論文では…
化粧品の肌トラブルのほとんどは、合成界面活性剤のような刺激物質が引き起こしている。
なんて指摘もあるほどです!
こんな理由から、当店の化粧品は合成界面活性剤不使用のスキンケア!
そして、お客さまにもなるべく、合成界面活性剤フリーの化粧品をおすすめしています。
「界面活性剤の入ってない化粧品を探してた!」なんて方は、見てみてください!
そんな点に、気をつけると良いでしょう!
なお!
『合成界面活性剤については分かったけど、合成ポリマーはどうなの?』
なんて方は、こちら!
※参考 論文(外部リンク)
Biophysical characterization of skin damage and recovery after exposure to different surfactants
動画での解説
なお、ここまで合成界面活性剤の肌への影響についてお話してきましたが…
ちょっとピンと来ない部分もあるかと思いますので、1つ簡単な実験をしてみました!
【衝撃実験動画】
メイクやクレンジング合成界面活性剤をオススメしない理由!
なるほど!なんて思って頂けると思いますので、ぜひ御覧ください。
この記事の監修:日暮芳久(ヨシ)
スキンケアアドバイザー
1999年バリ島に渡り、美容グッズや化粧品販売・貿易会社を設立。その後2009年、日本にて化粧品販売会社『ピュアノーブル』を設立、オーガニック化粧品ブランド『マザーウッドシリーズ』を立ち上げ現在にいたる。
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