皮脂膜とは?4つの役割や働きと上手な皮脂膜の作り方

皮脂膜とは?
4つの役割や働きと上手な皮脂膜の作り方

皮脂膜ってご存知ですか?

皮脂膜とは、肌を覆っている薄さわずか0.5ミクロンの天然の保護膜のこと!

じつはこの皮脂膜、美肌菌と呼ばれる肌の常在菌とともに、肌のバリア機能の最前線を担っているんですよー。皮脂膜はいつもお肌を守ってるよ

確かなスキンケアを身につけるためには、肌のバリア機能について、知っておくことはスゴく大切ですよね?

そこで、このページでは!

「皮脂膜とはどんなもの?」

「皮脂膜の役割や働きは?」

「皮脂膜の作り方は?」

なんてことについて簡単にまとめました!

肌美先生
肌美先生
スペシャリスト

3分ほどで、簡単に読めるかと思います。
どうぞ最後までおつき合いください!

そもそも皮脂膜とは?簡単に解説!

皮脂+汗+垢×皮膚常在菌=皮脂膜

ではではまずは、そもそも皮脂膜とは?なんてお話から!

健康な肌は、皮脂や汗、垢などを排泄しながら、常に新陳代謝を繰り返しています。

肌の表面に住んでいる常在菌が、これらの排泄物を混ぜ合わせて作ってくれるのが皮脂膜なんです!


皮脂膜っていうと、皮脂だけで出来た膜をイメージしてしまって、単なる油の膜なのかな?なんて思ってしまいがちですよね?

でも、成分は皮脂や汗などですから、クリームや乳液のように水と油の混合体!

皮脂膜が「天然のクリーム」なんて呼ばれる所以は、この辺にありそうですね?

しかもこの「天然のクリーム」が、じつはどんな高価な保湿クリームよりも高機能!

肌のうえで、じつに様々な役割を果たしているんですよー。

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皮脂膜の4つの役割や働き

お肌の保湿と保護が主な役割です! さてさて、そんな皮脂膜の役割や働きは、どんな感じなんでしょうか?

「天然のクリーム」と呼ばれるぐらいですから、そこはやっぱり、肌の保湿&保護機能が中心!

ザックリ分けると、こんな感じです!

    皮脂膜の役割や働き!
  1. 角質層の水分蒸発を防ぐ
  2. 雑菌の侵入や繁殖を防ぐ
  3. 外部からの衝撃や刺激を逃がす
  4. 角質が剥がれるのを防ぐ
知美さん
知美さん
アシスタント

ではでは、それぞれの役割や働きについて詳しく見て行きましょう!

※参考 論文(外部リンク PDF)
皮表脂質の生理的役割

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1,角質層の水分蒸発を防ぐ

皮脂膜のもっとも重要な役割は、何と言っても保湿膜としての働きでしょうか?

角質層のNMFや細胞間脂質が抱き込んだ水分を、肌表面に保湿膜を張り、肌の内側にしっかり閉じ込めます。

そんな皮脂膜の働きで、肌は潤いとみずみずしさを保つ事が出来ている訳ですね?

水分蒸発を防ぎ、みずみすしいお肌に!

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2,phを弱酸性に保って雑菌の侵入や繁殖を防ぐ

そして、肌一面を覆ってしまうことによって、雑菌や外部からの異物の侵入を防いでいます。

さらに、これは皮膚常在菌の働きでもある訳ですが、PH4.5〜6.0の弱酸性を保つ事で、善玉菌の繁殖が繁殖しやすい環境を整えるとともに、雑菌の繁殖を防いでいます。

雑菌の侵入&繁殖を防ぐ!

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3,外部からの衝撃や刺激を逃がす

人間はストレス状態に陥ると、大量の汗と皮脂を分泌します。

これは、万一体に何らかの衝撃が加わった時に、スルッと滑らせて衝撃を逸らし、逃がす機能です。

皮脂も同じように、常に肌一面を油膜で覆って、肌が受けた衝撃や刺激をスルッと滑らせながら逃がす働きをしています。

つるんっと滑らせ、刺激や衝撃を逃す!

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4,角質が剥がれるのを防ぐ

そして、今までの3つの役割である角質層の水分蒸発を防ぎ、雑菌の侵入や繁殖を防ぎ、外部からの衝撃や刺激を逃がす事!

これで、最終的に、角質が剥がれるのを防いでくれています。


角質剥がれは、ご存知のとおり、敏感肌や肌荒れ、毛穴の広がりやニキビなど、あらゆる肌トラブルの原因です!

皮脂膜は、よく知られている保湿&保護機能の他にも、肌トラブル全般を防ぐ役割をしている訳ですね?

角質剥がれを防ぎ、あらゆる肌トラブルからお肌を守る!

皮脂膜の作り方!皮脂膜再生の方法は?かかる時間は?

皮脂膜の作り方!皮脂膜再生の方法は?かかる時間は?

ではでは、そんな皮脂膜の作り方は?

効率よく皮脂膜を再生するためのポイントは、こんな感じ!

    皮脂膜の作り方!
  1. 汗をかく
  2. 顔を洗いすぎない
  3. 肌を殺菌しない

皮脂膜は、美肌菌と呼ばれる肌の常在菌が作ってくれています。

美肌菌のエサになる汗を、適度にかくように心がけましょう!

そして、顔を洗いすぎないこと!

洗顔料を使って洗顔すると、皮脂膜が再生するまでに6時間から12時間ほどかかってしまいます。

洗顔は1日2回までを目安に、顔を洗いすぎないように。

そして、一番大切なのは顔を殺菌しないこと!

皮脂膜を作ってくれる美肌菌を殺菌してしまったら、元も子もないですよね?

防腐剤や保存料、合成界面活性剤などの殺菌剤が入っていないスキンケアを選びたいですね。

防腐剤や保存料、合成界面活性剤など一切無添加のスキンケア

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よくある質問

よくある質問

最後に、皮脂膜についてのよくある質問をちょっとだけ!

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皮脂膜の厚さはどれくらいですか?

皮脂膜の厚さは、約0.5ミクロン(マイクロメートル)と言われています。

1ミクロンが1ミリの1/1000で、さらにその半分の厚さなので、ごく薄い膜という感じですね。

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皮脂膜の成分はどんなものですか?

皮脂膜の成分は、肌に住みつく美肌菌が分解した皮脂と汗!

さらに細かく言うと、脂肪酸やグリセリン、ワックスエステルやスクワレンなどが主成分です。

さてさて、「皮脂膜の4つの役割」いかがでしたでしょうか?

バリア機能の1つ内側、「角質の役割や育て方」についてのお話です!

チェック

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動画での解説

なお、ここまでのさらに突っこんだ内容を、動画でも解説しています。

もっと詳しく知りたい!なんて方は、ぜひご覧ください!

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ヨシ

この記事の監修:日暮芳久(ヨシ)
スキンケアアドバイザー
1999年バリ島に渡り、美容グッズや化粧品販売・貿易会社を設立。その後2009年、日本にて化粧品販売会社『ピュアノーブル』を設立、オーガニック化粧品ブランド『マザーウッドシリーズ』を立ち上げ現在にいたる。


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