肌のバリア機能を回復し高めるスキンケアと化粧品選び(まとめ)

肌のバリア機能を回復し高めるスキンケアと化粧品選び(まとめ)

今回のテーマは、肌のバリア機能を回復し高めるスキンケアと化粧品選びについて!

敏感肌対策!肌は自らを守るため、バリア機能と呼ばれる幾重もの防御網を張り巡らせています。

この防御網がアチコチ破れてしまい、バリア機能が極端に低下した肌が敏感肌!

敏感肌のコラムをたどって来られた方は、この辺の事はすでにご存知かと思いますが…

今回は、その総まとめのような感じでしょうか?

バリア機能を回復して高める方法についてです。

まずは、軽くおさらいから行ってみましょう!

肌のバリア機能を回復し高める基本!バリア機能の構造は?

ではではまずは、肌のバリア機能を回復し高めるための基本について!

バリア機能とは?構造は?なんてお話から。

肌のバリア機能は、ザックリ見るとこんな感じになっています。

第一層目 皮膚常在菌
第二層目 皮脂膜
第三層目 角質層


バリア機能の図解
まずは、肌の一番外側では、皮膚常在菌が。。。

肌を弱酸性に保って雑菌や悪玉菌の繁殖を抑えたり、グリセリンという保湿成分を出して肌の潤いを保ったり、皮脂膜を作り出してくれたりします。

皮膚常在菌の働き

もっと詳しく 皮膚常在菌の種類と役割とは?


こんどは、その皮脂膜が、水分蒸発や雑菌の侵入を防いだり、刺激や衝撃から肌を守ったり、角質が剥がれる事を防いでくれます。

皮脂膜の働き

もっと詳しく 皮脂膜とは?4つの働きと役割

そして、角質層の中では、NMFや細胞間脂質(セラミド)などの強力な保湿因子が、肌の潤いと角質の柔軟性をキープし、乾燥や衝撃などから肌を守っています。

さらに、水分の層→油分の層を何十層にも渡り交互に配置する事で、油性の異物も水性の異物も防いでいます。

角質層の働き

もっと詳しく 角質層を上手に育てるケア方法!角質とは?役割や働きは?

こうして見てみると!
肌のバリア機能って、何重にも何重にも本当に良く出来ているなーなんて関心してしまいます。

敏感肌は、そんなバリア機能が、低下したり壊れてしまって機能不全に陥った状態ですよね?

肌美先生
肌美先生
スペシャリスト

こんなに良くできているのに、バリア機能はどうして低下してしまったのでしょうか?

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バリア機能が低下する原因は殺菌?

じつは、バリア機能が低下してしまう一番の原因は殺菌なんです!

肌のバリア機能の最前線は、皮膚常在菌という肌の表面に住みついている菌です。

この常在菌は、肌の表面で生きているからこそ、しっかり働いてくれる訳ですよね?

肌を殺菌すると、皮膚常在菌が死滅してしまい、回復するまでにじつに12時間以上もかかってしまうそうです。

つまり、12時間も肌が無防備になってしまうという事。

皮膚常在菌の死滅すると、12時間もお肌が無防備に!

そして、菌が居なくなってしまうもう一つの原因は、『強力な洗浄』です!

つまり、洗浄力の強い洗浄剤の使用やダブル洗顔、特に化学物質のたくさん入った洗顔料や化粧品、殺菌系の洗顔料などは気をつけたいですよね?

洗浄力の強い洗浄剤でも、肌は無防備に!

そして、皮膚常在菌の機能を回復し高めるためには、これの逆をしてあげれば良いわけですから。。。

    POINT!
  • むやみに顔を殺菌しない
  • 洗浄力の強い洗浄剤の使用やダブル洗顔などの洗い過ぎを控える
  • 合成界面活性剤や殺菌系成分を使った洗顔料や化粧品を控える

さらに、自然派のみなさんなら、保存料や防腐剤が肌に強い!なんてお話を1度は耳にした事があると思います。

じつは、防腐剤とか保存料は殺菌成分だからなんです。

この辺りは、化粧品会社の考え方やコンセプトにもよるのですが。。。

殺菌成分の入った変質しない化粧品の方が肌に刺激がない!と考えるか、食品のように化粧品が少しずつ変質しても、殺菌成分を使わずに皮膚常在菌を育てた方が刺激がない!と考えるかなんですね。

当店の場合は、後者の考え方ですので、こんな感じになります。

    POINT!
  • 防腐剤、保存料などの殺菌成分が肌のバリア機能低下の原因になる!

もっと詳しく 【医師監修】美肌菌(肌の常在菌)を増やす7つの育菌スキンケア方法

防腐剤や保存料を使った場合!

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皮脂膜を機能させるポイントは?

さてさて、次は皮脂膜が機能不全になってしまう理由を考えてみましょう!

皮脂膜は、皮膚常在菌が汗や皮脂や垢を使って作り出している訳ですよね?

皮脂膜は、皮膚常在菌が作っています!

その点から考えて行くと。。。

殺菌や合成界面活性剤などの化学物質、そして洗い過ぎなどにより、皮膚常在菌が減少・死滅すれば、当然皮脂膜は出来なくなります。

しかも、常在菌のエサになるはずの皮脂の脂肪酸は、肌を刺激をするようになってしまいます。


つまり、皮脂膜を機能させるためのポイントは、こんな感じになるのではないでしょうか?

    POINT!
  • 皮膚常在菌を育て、機能させる事

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角質層を機能させるポイントは?

角質層を良く見てみると!

数十層にもわたる水分の層・油分の層で徹底的に異物の侵入を防いだり、角質細胞という柔軟で丈夫な盾を並べて衝撃から肌を守ったりと、本当によく出来ているんですよね。

ただし、そんな角質層にもじつは大きな弱点があります。
それは、20ミクロン(0.02mm)と、とっても薄い事!

薄い中にバッチリ機能が詰まってる角質だからこそ、ちょっとでも剥がれると、ガクンと機能が落ちてしまう訳ですね。

角質層は、とっても薄い

では、そんな角質層が剥がれてしまう原因って、何なのでしょうか?

まずは、スクラブ、ピーリング、顔剃りなど、直接角質を削る行為が考えられます。

でも、じつはもっと致命的な原因があるんです!
それは、『乾燥』です。


乾燥は角質層が剥がれる致命的原因!

角質が乾燥すると、カサカサになって、次から次へと剥がれ落ち、ついには火傷したみたいにヒリヒリの状態になってしまいます。

ではでは、どうして角質が乾燥してしまうのでしょうか?
それは、角質を乾燥から守るはずの油膜が無いから!

角質を乾燥から守る最前線は皮脂膜!

つまり、角質層を機能させるポイントは、こんな感じではないでしょうか?

    POINT!
  • 皮脂膜をしっかり機能させ、角質を保湿してあげる事

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肌のバリア機能を回復し高める5つのスキンケア方法

さてさて、こんな感じで見てくると。。。

皮膚常在菌が機能しなくなると、皮脂膜が機能しなくなり、ついには角質が剥がれてしまう!

皮膚常在菌と皮脂膜と角質層の関係

そんな感じで肌のバリア機能が低下して、敏感肌に傾いて行く経過が分かって頂けたと思います。


そんな事から考えると。。。
バリア機能を回復し高めるカギは、皮膚常在菌をしっかり育てる事になりそうですね?


具体的な方法をまとめると、次の5つになるかと思います。

    POINT!
  1. むやみに顔を殺菌しない
  2. 洗浄力の強い洗顔料は控える
  3. ダブル洗顔などの洗い過ぎは控える
  4. 合成界面活性剤、防腐剤、保存料などの殺菌成分は控える
  5. 皮膚常在菌のバランスを崩さないアイテムで保湿・保護してあげる

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肌のバリア機能を回復し高める化粧品は?おすすめの化粧水やクリームって?



ではでは、最後に!

「肌のバリア機能を回復し、高めてくれそうな化粧品って?」

「おすすめの化粧水や保湿クリームって、どんなの?」

というよくある質問について、ちょっとだけ!

ここまで読んでいただいた方は、もうお分かりかと思うのですが、コレは常在菌を殺菌しないアイテム!という感じになりますよね?

つまり、アイテム選びの時に化粧品の成分をよく見て…

洗顔料なら、合成界面活性剤などの殺菌剤は無添加で洗浄力が控えめのアイテム!

その他の化粧品、化粧水や保湿クリームなら、乳化剤や防腐剤、保存料の入っていないアイテム!


そんな化粧品を選べば、肌のバリア機能を回復したり高めてくれそうですね?

ちなみに!
当店の基礎化粧品は、合成界面活性剤や防腐剤、保存料などの殺菌成分は一切無添加です!

ご興味のある方は、ぜひのぞいて見てください!

そしてそして…
敏感肌について、もっと詳しく知りたい!改善したい!

なんて方は、まずはコチラからー。

チェック

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動画での解説

なお、ここまでの内容を、ご紹介した動画もご用意しています。

内容をしっかり整理したい!なんて方は、ぜひご覧ください!

ヨシ

この記事の監修:日暮芳久(ヨシ)
スキンケアアドバイザー
1999年バリ島に渡り、美容グッズや化粧品販売・貿易会社を設立。その後2009年、日本にて化粧品販売会社『ピュアノーブル』を設立、オーガニック化粧品ブランド『マザーウッドシリーズ』を立ち上げ現在にいたる。


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